初心者のプランター栽培のポイント

 

プランター野菜

 

プランターでよく使われているタイプは幅60〜65cm程度の600型と呼ばれているものでプラスチック製で軽いのが特徴です。

 

600型プランターは奥行20cm、深さ20cmと土の量が少ないので軽くて持ち運びしやすく野菜や花などの栽培でよく使われています。

 

鉢底はフラットなものが安定性が良く、奥行きの薄いタイプは場所を効率的に使えること、鉢底の蓋があると排水が良くなるのでお勧めです。

 

奥行きが短いタイプはよりたくさんのプランターが置けることや通常のものより土の量も少ないので楽に持ち運べます。

 

使いやすい600型プランターで野菜を育てる

 

600型プランター

 

ベランダに多くのプランターを並べる場合は発芽していない野菜や草丈の低い野菜を東側に置くと全体に日光が当たるようになります。

 

種はまき溝の深さが均一でないと発芽が不揃いになり、間引きのタイミングもずれてしまうので角材のようなもので平らな溝をつくります。

 

覆土は種子の直径の3倍と言われていますが、にんじんやセロリなどの好光性種子は種子が隠れる程度でごく薄く土をかぶせます。

 

双葉が開いたら3〜4cm間隔に間引き、風で根がきれることがないように株元に土をしっかり寄せます。

 

野菜ごとに間引きの間隔を変える

 

ほうれんそう

 

間引きは野菜の成長に応じて必要な作業ですが根張りの強い野菜と根張りの弱い野菜では間引く回数や株間が異なります。

 

ホウレンソウや春菊は葉数が増えてくると根張りが強くなるので浅いプランターでは株間を広げることで根詰まりを解消できます。

 

一方、水菜や小松菜は葉柄が細く株間を広げると倒伏しやすくなるので株間を狭くして密植栽培で育てます。

 

また、小松菜は生育期間が短く葉が黄化しやすいので、一度にたくさん育てるのではなく10日間隔くらいでずらしまきをして収穫します。

 

小松菜

 

水菜は大株に育てるなら深さのある大きなプランターが必要ですが、スーパーで販売されている小株で収穫すれば600型プランターで十分です。

 

サラダ水菜

 

水菜は京野菜として育てられてきた千筋水菜や壬生菜は漬物や鍋などに利用されていますがその他にも様々な品種があります。

 

お勧めはタキイの「京みぞれ」や「京しぐれ」などの葉柄が細くて白く青くさみの少ないサラダ用の品種で鍋物や漬物などにも幅広く利用できます。

 

千筋水菜

 

徒長した水菜を育てるにはプランターの周囲を不織布で覆い日光を遮るようにすると草丈が25〜30cmの大きさに徒長させることができます。

 

肥料は速効性の液肥を2週間に1回の割合で施用する

 

液肥

 

肥料は固形肥料ではなく速効性の液肥を使い、1000倍に希釈したものを2週間に1回の間隔で潅水の代わりに施用します。

 

ただし、肥料を与えすぎると草勢が強くなり、苦みが増すので葉色が濃いと感じたら液肥の濃度を薄めたり施用する回数を減らしましょう。

 

固形肥料は分解されて吸収されるまで2週間くらいかかり、油かすなどが配合されているとアンモニアが発生する恐れがあります。

 

小株取りの水菜

 

アンモニアは植物にとって有毒な成分で、野菜の根を痛めたり不快な臭いの素になるので有機質肥料はプランター栽培には向きません。

 

液肥は水溶性の養分を潅水代わりに施用しますが、施用する日を月2回決めて肥料を与えすぎないようにしましょう。

 

液肥の希釈は液肥ボトルのキャップとじょうろの液量を計っておけば、キャップで1000倍の希釈液をつくるのは簡単です。

 

失敗しない培養土選びのポイント

 

そらまめの立枯病

 

培養土に潜んでいる土壌病原菌は糸状菌と呼ばれるカビ系のものが多く培養土に配合された資材が感染源になっています。

 

赤玉土や粒状の黒土、ヤシガラなどが配合されている培養土は過去に使用した経験から病気の発生が多いので購入は避けた方がいいでしょう。

 

過去に使用した培養土については培養土に使用されている資材名と発生した病害名を取りまとめた記事をご覧ください。

 

プランターの向きは定期的に変えて生育を揃える

 

ベランダの野菜

 

ベランダは置く場所で光の強さが大きく変わってしまうので生育を揃えるために定期的にプランターの向きを変える必要があります。

 

ベランダの外側の面が最も光が強いため外側に面した野菜の生育がどうしても早くなるので、プランターを180度入れ替えて生育差をなくしましょう。

 

ベランダの野菜

 

汎用型のプランターをベランダに沢山置く場合は縦置きになりますが向きの入れ替えを小まめに行うことで生育差をなくしましょう。

 

また、水やりはプランターの手前ほど水が入りにくく乾きやすいので、生育差が生じないように丁寧な水やりが必要です。

 

日当たりが良くなるように置き場所を変える

 

小松菜

 

野菜は種まきの遅いものや草丈の低いものを東側に置くようにすると朝日が均等にプランターに当たり地温が上がるようになります。

 

気温が低い時期は地温の上がりやすい環境を整えることで根が良く伸びて生育が早くなります。

 

ステップ2 汎用型プランターで色んな野菜を育てる

 

 

ねぎは根量が少ないので葉ねぎであれば汎用型プランターである程度の大きさまでは育てることができます。

 

長ねぎ(根深ねぎ)は25cm以上の深いプランターで葉鞘部が土に埋もれないように時間をかけて土寄せすると育てることができます。

 

 

葉ねぎは種まきから収穫まで2〜3か月以上かかりますが、購入したねぎの根部から育てると2か月で収穫できる大きさに育ちます。

 

画像は9月にスーパーで購入したねぎの根部をプランターで6か月育てたもので葉ねぎと根深ねぎの中間の大きさに育っています。

 

スーパーで人気のある刻みねぎは画像のサイズを刻んだものが多く、葉ねぎでは歯ごたえや甘みが物足りない方にお勧めです。

 

根深ねぎ

 

からし菜
黄がらし菜

 

漬け菜は辛みのあるからし菜系、結球しない白菜系、かぶとして栽培されていたかぶ系、油を取るために栽培されていたなたね系に分かれます。

 

日本三大漬け菜である三池高菜はからし菜系、広島菜は白菜系、野沢菜はかぶ系という具合に由来は分かれます。

 

からし菜は葉からし菜類(黄からし菜など)、高菜類(かつお菜など)、多肉性高菜類(三池高菜など)、茎用高菜類(搾菜など)などがあります。

 

葉からし菜などのからし菜類はだいこん葉のように切れ込みがあり、葉面積が大きくないので汎用型プランターで十分育てることができます。

 

一方、三池高菜やかつお菜、こぶ高菜は大株に育てて漬物にするので、汎用型プランター小株にしか育たないので漬け菜には不向きです。

 

こぶ高菜(汎用型プランター)

 

こぶ高菜(深型プランター)

 

ちぢみほうれんそう

 

ほうれんそうは葉の切れ込みがある東洋種、葉が丸い西洋種、西洋種と東洋種の交配種、葉柄が赤い赤茎種があります。

 

赤茎種以外は根が制限されると葉が黄化したり、伸びなくなるので汎用型プランターでは広めに間引きして早めに収穫します。

 

また、種まき溝の深さが一定でないと発芽時期がずれて生育差が生じやすいので、撒き溝は平らにならしてから種をまく必要があります。

 

落花生

 

落花生は汎用型プランターでも育てることができますが、花が咲いた後に子房柄が土に潜り込むように誘導する必要があります。

 

子房柄は土の中でしか肥大しないので、株が横に伸びて広がってきたら別のプランターに土を入れて子房柄を誘導します。

 

大葉春菊
大葉春菊

 

春菊は根が深く伸びるため浅い600型プランターでは根詰まりを起こしやすく、株が10cmくらいの大きさで生育が停滞してしまいます。

 

このサイズでも十分食べられますが、本格的に育てるには深さのあるプランターで株間10〜15cmに間引いて育てる必要があります。

 

サラダ春菊(中葉種)
中葉春菊

 

関東では主枝を摘み取る中葉の「摘み取り種」が主流で、関西では伸びた側枝を株ごと収穫する大葉や中葉の「株張り種」が流通しています。

 

春菊は種まきから40日くらいから収穫できる大きさになりますが、2か月以上経過すると茎や葉が固くなるので収穫遅れにならないようにします。

 

ステップ3 大型プランターで結球葉菜を育てる

 

金系201号(深型22リットル)

 

きゃべつは秋冬どりと春どりがありますが、春どりはとう立ちの心配があるのでとう立ちしにくい晩生品種を選んで11〜12月に苗を植え付けます。

 

秋冬どりは苗の植え付けが遅れると結球しなくなることがあるので、10〜11月に結球しなければ早めに収穫します。

 

富士(深型15リットル)

 

プランターは25cm以上の深さがあり20リットル以上の容量があれば、通常サイズのキャベツを育てることができます。

 

深さが25cm以上でも容量が20リットルに満たないプランターでは根が十分育たないので、玉の小さいキャベツになってしまいます。

 

結球型白菜(王将)

 

白菜の品種は結球性、半結球性(山東白菜)、不結球性(べか菜、広島菜など)があり、一般的に白菜と言えば結球型白菜のことを言います。

 

種まきから収穫までの日数は50日〜100日で50〜60日で収穫できる極早生品種の方が小型で料理しやすくプランター栽培にも向いています。

 

結球型の品種は植え付けが遅れたり、肥料不足などで生育不良になると結球しなくなることがあります。

 

不結球白菜(山東菜)

 

本葉が20枚上になっていても結球しない場合は結球をあきらめて早めに収穫するかとう立ちまで待って花茎を菜花として収穫するのも良いでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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